アプロプリエーション

創作の世界では、盗作問題についての様々な議論が度々交わされている。

現代美術の表現技法のひとつとして、自らの作品の中に過去の著名な作品を取り込む「アプロプリエーション」というものが存在する。

 

イギリス グラスゴー出身のJonathan Monk│ジョナサン・モンクは、1960~70年代のコンセプチュアル・アートの模倣を通して、美術史に新たな解釈とユーモアを与え、鑑賞者にオリジナリティとは何かを問う。

 

Jeff Koonsというアーティストのアニマルバルーンを模したブロンズ彫刻

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モンクはこの作品の「空気が抜けた」状態を製作した。

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ポール・マッカーシーの彫刻の着ぐるみを着るポール・マッカートニー

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彼の鋭い洞察力と徹底したリサーチは、美術史への敬意があってこそのもの…その点において彼の作品は単なる「パクリ」ではなく「オマージュ」だと言えるのではないだろうか。